Federal AM-864 DIY #1

Federal AM864

Federal am864を自作します
使用した配線図は上記、パーツ数も少なく本当に壊れなさそうです
非常にシンプルな6SK7を使用したPPのデザイン、自然なGR反応の為かアシメントリーデザインでゲインロスを防ぐ為なのかアタックへの配慮の為かミッドフィードです。シンプルな割に色々なアイデアが詰まっています。45db程の増幅。
押しても軽く掛けても嫌味の無い分厚い音、広がる50年代の音です

箱はいつものLEADの箱とフェイスプレートはAltrantic2U、メーターは丸で作成
丸メーターは1mAの物で65経を使ってます、基本この時代の制限増幅器はスレッショルドを判断するだけの為、もっと云うとスレッショルドを超える出力を出せているのかどうかを確認するだけの為にメーターがあると思っても良いです
正直細かいコントロールは必要無い為、UIも出来るだけシンプルにします。そして現代のDTM事情の為にアッテネーターは内蔵とします。

アウトプットトランスはゼネラル(元ノグチ)のPMFで組みます。売る店の名前が変わっても型番が同じで巻いている人も同じです。澄んだ高域の良いトランスでPPがおすすめです。頼めば600Ω出しで巻いてくれますがその場合は1ヶ月程掛かります
手頃なUTCやタムラがあれば良いのですがこのところは中古も入手が難しくなってきています。

6SN7は手持ちの古い良いRCAを使う予定です(写真はテスト時のSOVTEKですが)6SK7もメタル管で十分にあのキャラクターを出せますしGT管だとゲインがちょっと大きく、後で困る事が多いです。不人気管なのでどちらも安いですが音は綺麗でお勧めです

キャップは今回Jupitorの赤を使用、モダンな綺麗な音でなかなか使う機会が見つからずずっと持ち腐れしていたのを今回使用してしまいます。一時期はギターアンプに使っていたのですがモダンさちょっと合わず結局外してしまい保管していた物です。

Jupitorは赤も白も良い音がしますが白はどちらかと云うとUAやLA2Aに合うと感じます。
赤は録音機材には今回初めて使用しましたが音に締まりがあって凄く好感が持てます。
回路がシンプルだからでしょうかFEDには合っています。このコンデンサが唯一のシグナルコンデンサです。

インプットは古いトランジスタ卓から来たRCAを使用します。60、70年代の物と聞きましたが不明。非常に分厚い素直な音です。この時代のRCAのトランスは先日のゲルマでも感じましたが非常に分厚いTHICKな音で良いトランスだと思います

箱の成形と穴あけ配線を終了してアンプとして聞いてみると分厚い力強い音になっています。あとはやはりこのところMT管ばかりいじっていたので6SK7のつるつると滑らかな中域とディテールの深い情報量の多い音は耳に非常に心地よく感じます


どんな音なのかとよく聞かれますが50年代のアメリカの音楽を聞いている方がいればこの音か!と直ぐにわかる音です。沢山売れて沢山のレコードに使われたのでしょう。あの時代の制限増幅器には大体使われています。
6SK7は変な癖もなくもうちょっと評価されても良いのになと思いますが日本ではあまり人気がありません。ステレオでも使っている方が少なく日本ではラジオによく使われていた様です

GR部分は珍しいタイプで6SQ7を使ったタイプです。続きは今週中にでも

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