良い天気で仕事もお休みなので
RCA BA-72をラック化再配線の為分解
そして配線をトレースします
RCABA-72はゲルマニウムトランジスタのPA卓スロット
-30V駆動で40db程の増幅、Input 1:1.4 Output 1:2(!)
KenyonとUTCVerがありますがトランスModel#は一緒です
なのですが。。。。
どうも眺めていて幾つか不思議な点に気づきます
C13 が有るとかどう考えても上の72の図面と微妙に違う
C13は下の方の黄色いやつ
ああこれは基板だけ BA-71です
外見(シャーシのシールは72)中身は71です
72と71の違い71は±30VでCommの+30Vがグラウンドから浮いた状態で入力されなければいけないハズ
(と配線図にはありますがこれまた微妙な感じで信じられない)
とりあえず-30VとそのCommをどこに入れるのかを基盤上で探します
現状、既にソケットから外されているのでPINアサインは不明
基板上のPINへの接続をトレースして下記に印します
E1= Input trans + (T101/9)
E2= Input trans – (T101/8)
E3= Ground
E6= Comm on Power source
E7= -30V (“P” on schematic)
E8= Output trans + (T102/1)
E9= not used (-30V skipped R17)
Output trans T102/2 => Ground
テスト用のスイッチング電源から-30VをE7入力でテストすると
全てのトランジスタ周りで電圧はOK
基盤は71です、71の場合必要になるのは-30VとCommだけの様です
下記はネットで良く見るRCA BA-31 の配線図
BA-31 はBA-71の電源ユニット付き
電源部もこのまま作っても良いのですが面倒そうです。
パーツが多いし。。。
共立エレショップのトロイダルトランス HDB-8 ¥1,852 を使って
適当に24v位に平滑して
ココらへんで使った

可変正逆転DCDCコンバーターで-30V化します
後はトランスの導通を確認して組み込んでテスト
結局トランスぶらぶらも危険なので元のシャーシに入れます
(BA72のマーキングのままですが。。。)
600イン600アウトで接続テストしてみると問題無く動作します
音も爽やか?な感じで良いです
ラインアンプ真空管6c5と比べるとスピードとディテールに負けます
でも爽やかさが格段に増します、例えると白黒NHK紅白の様な音
素敵ですゲルマニウム
う~ん疲れたけど面白かった
きちんとグラウンド取って箱に入れようと思ってます
多分そのうちに。。。
興味の有る方はEBAY今2018現在でスロット3万前後で売ってます
そろそろ球切れになるかと思いますので入手されてはどうでしょうか
自分はあとこれが数chあれば満足かも、でもHelioやらNeveやらも作りたいとか色々と考えてます
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