660を自作クローンする
高いからすごい、有名だからすごい、すごいと言われているからすごい
ではない使う理由とその利点があるのでクローンする
■660/670の違い
ステレオリンクされた660が670、設定の違いはない
リンクスイッチは真ん中辺りにポツンとあるON/OFFスイッチで単にリダクション信号を共有する
■タイムコンスタント
6種類のアタックリリースの組み合わせがプリセットされている
理由はアタックリリース別のつまみだと論理に反する設定が出来る為(その場合は暴れる)
自分は1か6から始める様に教わった、大体どちらかで対応出来た
■アタック
最速と言われる1176のアタックの速さは公称20μs=0.02ms。μ(ミュー)はミリの1/1000
(使ってる人は知っているけどホントにホントはもうちょっと遅い、実際0.2ms前後)
それでも十分速い
Fairchild 660/670のアタック最速は200μs=0.2ms
■要するに使う理由としては下記■
真空管アンプの自然な倍音変化と1176並のアタックが欲しい時に660/670を使う
ココからおさらい
■内部構成
660は3つの部分から構成されている
シグナルアンプ=名前の通りシグナルを増幅する部分(図面赤)
コントロールアンプ=リダクション信号を増幅作成する部分(図面青)
タイムコンスタント=アタックリリースの調整をする部分(図面緑)
■動作の説明
1.シグナルはシグナルアンプに入り6386のパラプッシュ・プルで増幅されアウトプットされる
2.アウトプットの際にそのシグナルから少しだけコントロールアンプに分ける
3.コントロールアンプ部はその少量を増幅してリダクション信号を作成する
4.リダクション信号は両波整流回路とマイナスを使ってタイムコンスタントに入力される
5.タイムコンスタントで調整したリダクション信号はグリッドへマイナスを掛けシグナルアンプをVariMUさせる
■問題点
1.シグナル、コントロールアンプ部の真空管コストが高い(6386と6973)
2.コントロールアンプ部でバイアスを使用=専用トランスと別電源コストが高い
■用語の説明
ACスレッショルド=コントロールアンプのゲイン、要するにLA2Aに置けるリダクションのつまみ
DCスレッショルド=コンプによくあるスレッショルド、しきい値を設定する
■今後の予定
1.オリジナルと同じ回路で同じ動作をするクローンを作成
2.クローンのコントロールアンプ部と同じ音を出すアンプを作成
3.その新しいコントロールアンプとオリジナルのシグナルアンプ、タイムコンスタントで動作させる