Collins 356E クローン

Collins 356E クローン

Collins 356E クローンを作ります
目的としては6V6プッシュプルのコンプを現在の材料で再生する為です。明るくて広い音のアンプを作ります。

初段は6N3P-Eを使います。非常に安価で音も優れておりVariMUの対応も可能で使い易い管だと思います。ロシア管の中では結構上等なラインで音も上等な音が出ています。明るい素直な良い音です。
結構色が暗いとか批評されていることが多いこのEタイプですが自分の設定だとバランスも良く十分明るく詳細も表現出来ていると感じました。

箱はいつもの箱を使います。ゲイン入力ノブとアウトプットに50dbの可変アッテネーターをつけています。基本はゲインは12時までしか上げないと思って調整しています。非常に音がでかいです。アッテネーターも固定と可変の2段重ねで約40dbほど下げています。45dbほど上げてほぼ下げる為ノイズも非常に低いです。

今回後段に使ったのはGEの6V6。非常にパリッとした良い中域で、低域も素直にスッと前に出てきます。典型的な6V6PPの音ですがやはり良い音です。いくつもアンプを作って来られた方が最後には6V6PPに戻るというのもよく分かる明るく解像度の高い音です。
出力管のせいなのか出音もやはり低音域に魅力とスピードがあり、立体的な音になります。音の明るさも不自然ではないです。

リダクションを掛けると途端に前に音が出てきます。後は音の集まりかたにも特徴があり押すと焦点の合います。でも出音は自然で好ましいアンプとなりました。

サウンドクラウドへ音源を上げています。
Wetが先でDryが後半部分です。

結構WETは押してます、WET聞いたあとにDryに戻るとやはり驚愕する明るさです
がしかしWetの音が結構押しているのにも関わらず自然です。
同時にリダクションされると焦点が合ったかの様に音が前に出てきます。わかり易いコンプです。

アタックもそれほど早くなく、リリースも長短の2つのモードしか付いておりません。コントロールする機能が少ないですが実際使ってみると音のキャラクターが良く出ているのでそれほど気にはなりませんでした。基本出来ることは少ないアンプですが非常に良いキャラクターを持った音です。本来の明るく広いコンプを作りたいという目的は達成出来たかと思います

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