B+値の話

悩みと試行錯誤

真空管にはB+電圧がプレートに入り増幅します。ではその電圧値はどう決めるのか、どの自作サイトもなぜその値なのかとはっきりと書いてあるサイトがありません。何故書いていないのかは適当に決めているからです。その適当に決めている値の理由も書いてありません。

ここではB+値の話として自分はどう考えているのか、どう設定しているのかをまとめます

真空管アンプのB+には非常に高圧が掛かっているので体調不良だったり感電の通り道次第で死にます
電源を抜いていても平滑コンデンサに溜まっている分だけでも十分死ねる量です
skのアンプや他の真空管アンプを開いて値を採る事は全くオススメしません

B+の値 音質の変化
プレート電圧とカソード電圧で増幅率も変わりますが音質も変わります。
特に高域の広がり、焦点の合い方、太さなどの肝の部分が変わるので出音を聞きながらの調整をする必要があります。上記の436の様に図面上でB+値を指定してある場合の方が少ないので、自分で決めなくてはなりません
6BC8の場合カソードは3.0v位ないとVariMU動作が上手く出来ません。ちなみにFairchild670の6386管は230v/17vカソード位です

B+値の話 値を決定する方法
上記は良くピュアオーディオ自作の人がよく貼ってる表です。すごくプロっぽくて格好良い感じがしますが全く意味はありません

これらの表は特定電圧時にどれだけ増幅するかとかどれだけ電流が必要となるかの表であり音質という点では全く意味はないです。では何V流すのかは(某ペ神曰く)皆正直えいやっで適当に決めています。
自分は指定されている場合でも自分の耳が納得いく音質になるまで値を弄っています

B+値の話 ビーム管の場合
出力段に使われるビーム管の場合はちょっと面倒で寿命を犠牲にして規定上限以上の値を標準で掛けてパリッパリにしている場合(Fairchild670や古いFender等)もあります。ただ寿命はかなり縮みます。Fender の古い100Wツインの6L6が結構頻繁に交換必要になるのは持っている人は知っています。
SUNN等のアンプも恐ろしい上限超えが行われていたりします。

ただ同時に6V6等でわざと低く設定して歪み始める一歩手前で倍音過多の太い音を出しているモノもあります

同時にスクリーンにもB+が掛かっておりその値とプレートの値の差もまた音質を変化させる要点となります。ここはまだ実験している所なので掛ける程の所感を持っておりません。

B+値の話 電源トランス
120Vだからと云って100Vの時より音が良くなる事はありません。当たり前です
逆に100Vで適切に設定されていたのに加重になり音が悪くなる可能性もあります

電源トランスの1次が100V入力の場合にもし120Vを入力するとアンプは壊れはしませんがB+の値は1.2倍になってしまいアンプの音が変わります

特に高域の広がり、焦点の合い方、太さなど変化は起こりますが一番気を付けたいのは6BC8等の上限が低い管のVariMUアンプです。VariMUコンプの6BC8のB+は60Vから150V辺りを行ったり来たりしていることが多いのですが上限160V辺りが長く続くと管は簡単に死にます。壊れると片側だけ波形が戻らなかったりする事が多いです。100Vで設計されたものは100Vで使いましょう。

まとめ
ネットにある図面のB+の値(自分も含め)は絶対に信じては駄目です
作る場合は自分で試して自分で聞いて自分で決定するのが大切です

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