チューニングとハーモニカ

録音

シカゴブルースというニッチな音楽をしておりますが
バンド録音には現在A=440を使ってません

理由は単純にオリジナルの録音群がそうではないからです

ではなぜ50年代に録音した彼らは
440を使用しなかったのか
理由はハーモニカ(以後ハープ)にあります

その昔デイブマイヤースという人に
彼が死ぬまで音楽を教わっておりました
(興味ある方はDave Myers Bluesで検索して下さい)

デイブ曰く
バンドはハープに合わせてチューニングする
との事でした

ハープはベンドする事に依って
音を少しだけ下げる事が出来ます
そのベンド音を出す際に幾つかの周波数帯に倍音が発生します。それをハーモニクスと呼びます

簡単にいうと
あの時代のシカゴのハーピストは
軽いベンドをすべての音に掛けて
(掛り難い穴、キーもありますが、、)
常時そのハーモニクスを混ぜて
その混ぜ具合をコントロールしてます

(現在ハーモニクスを使用しているハーピストは片手で数えるだけです)

キンキンしているのに同時に太いとか => 倍音です
音が2重3重に聞こえるとか => 倍音です
フィンフィン何か高域でなっているとか => 倍音です
エラく音が低いとか => 倍音です
実音だけだと録音とチューニングが合わないとか => 下げてます
あの頃の録音の謎なものがそれで解明されます

ハープキーに依って気持ち良いベンドの量が違うので
キーごとに心地よい量にベンドされたハープに合わせ
ギターを下げてチューニングします
馬鹿みたいですがしょうがないです
デイブからそう教わったのでしょうがないです

微妙な押し下げる量で出てくる倍音が違うので
ハーピストもコントロールに難渋するらしいです
こちらはハーモニクス入りのハープの音源です
Harp Harmonics 録音

ここで愚痴を幾つか

わざわざチューニングを落とした録音を
440に戻してリマスタリングしているCDが
多数存在しております
それでは今後ハーピストはコピー不可です
ホントにこれは意味がありません
なんでそんな事してるんでしょうか?

一部のマリンバンド以外は
ベンドの際倍音が発生しない
そもそも倍音が欲しい為にベンドするくらいなのに
その倍音が鳴らない様にチューニングされてる様です
悲しいですね

録音時、倍音を録るのが非常に面倒くさい
やっとこの頃コツを掴みましたが
マイク設置やら処理やらエラく面倒です
ホント誰かにやって欲しいです
機材貸すんでやって下さい

以上、特定の音楽マニア以外あんまり面白くないブログでした
(機材の作成はしてます、、ただ進んでないだけです、、)

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